[PERFORMANCE]

快適に暮らせる家

365日、そして長い時間を過ごす家だから、
心とからだの「快適」にもこだわります。

住まい手が快適と感じる室内環境は、遮音性の高さと、気密・断熱性能が重要となります。静かであること。外の熱を伝にくく、移動を遅くすること。その基本性能をしっかり持った家は、快適で省エネルギーな生活を実現してくれます。

― 遮音性能 ―Sound Insulation

コンクリートのように
比重の大きい物質は
遮音性能が優れています。

遮音とは文字通り外部からの音を遮ることですが、音に対しては、基本的に重い(比重が大きい)材料ほど遮音能力が高くなります。鉄筋コンクリート住宅の壁厚は150~180㎜。1平米当り400kg超の重量がありますので、他の構造(材料)と比較して遮音性能の面で非常に優位ということができます。

【透過損失とは】
建物の壁や窓などの材料の遮音性能を表す数値です。外部から入る音の大きさと材料を透過して内部に入った音の大きさとの差を表しています。その数値が大きければ大きいほど遮音性能が良いということになります

デシベル(dB) 騒音の目安
120 飛行機のエンジン近く
110 自動車のクラクション
100 電車の通るときのガード下
90 大声による独唱、騒々しい工場内
80 地下鉄の車内
70 電話のベル、騒々しい事務所
60 静かな自動車、普通の会話
50 静かな事務所
40 深夜の街、図書館

シアタールーム、
プライベートスタジオも
気兼ねなく楽しめます。

鉄筋コンクリート造は、住まいの基本的な遮音性能が高いので、シアタールームや、プライベートスタジオなど、思い通りに趣味を楽しむライフスタイルが叶います。開口部のサッシやドアを防音仕様にすると更に高水準の防音室が可能です。また、地下の場合、外壁が外気に接しないため、おのずと遮音性能は高まります。

※様々な条件により、住宅の遮音性能は異なります。

上下階の衝撃音、生活音も伝えない
快適な室内環境です。

集合住宅のクレームとして多いのが上下階の音の問題です。人の歩く音などが響く「重量床衝撃音」、軽いものを落としたときに響く「軽量衝撃音」。どちらも床材等の選択である程度減少させることは出来ますが、構造の違いから来る遮音性を覆す程は期待できません。鉄筋コンクリートの家は天井スラブのコンクリート厚が180~230。この厚さで音を遮断します。

床衝撃音を吸収する床材と、音を遮断する
コンクリート構造

― 気密・断熱性能 ―Air Lealage and Insulation

北海道から沖縄まで
快適な鉄筋コンクリート。

南北に細長い日本列島。北海道と沖縄とではまったく気候風土が違います。しかし、鉄筋コンクリートで造られる家はどちらの地域も快適な住環境を造ることができます。それを可能にするのが、高水準の気密・断熱性能です。地域、季節を問わず快適な住空間を鉄筋コンクリート住宅は提供します。

【K値(熱貫流率)】
K値とは、内外温度差1℃の場合、1平方メートル、1時間あたりに逃げていく熱の量です。数字が小さいほど、熱が逃げにくい(伝えにくい)ということになります。

夏涼しく、冬暖かい。決め手は気密と断熱。

例えば室温30℃の部屋を23℃にする場合の燃料費は、断熱材のあるなしに関わらず基本的には同じです。しかし断熱化することにより、外気温の影響と、室内の冷気を外気に逃す割合が小さくなり、冷房した室温を維持するエネルギーには大きな違いが出てきます。外気の温度が伝わりにくく、室温が外部に漏れにくいということは、言い換えれば住まい全体の室温の差が少ないということになります。
コンクリートという物質は熱を貯める量が、他の素材に比べてとても大きな能力を持っています。この特性は言い換えると「暖まりにくくて、冷めにくい」ということができます。これにより室内の温度変化が外気温に同調しにくくなります。コンクリートは液体を流し込んで作り上げるため、硬化した後は経年によって気密性を損なうような性能の変化が少なくなります。

経年変化の少ない断熱材でいつまでも変わらない性能。

鉄筋コンクリートの家に使用される断熱材はEPS(発泡性ポリエスレンフォーム)という素材で、50年以上経過してもほとんど劣化することなく、その性能を持続します。ちなみに木造住宅等で使用されるグラスウール(ガラス繊維系断熱材)は、壁内部で水分を吸収し、カビが発生したり収縮してしまったりして、著しく断熱性能が低下する場合があります。水分に弱いというのが、繊維系断熱材の弱点です。
また、鉄筋コンクリート住宅の断熱材は隙間なく連続して張り込めますが、一般木造は断熱材の入らない部分ができてしまい、熱橋を作ったり、隙間が出来たりして、気密・断熱性能が低下してしまいます。

【一般木造の断熱】
柱と柱の間に断熱材を入れるため、継ぎ目や隙間が生じ、気密性が悪い。また柱が熱橋となり、結露も生じやすい。

【コンクリートの断熱】
コンクリート蓄熱体の内側を断熱材が連続して覆うため高い気密・断熱性能が発揮されます。

RC-Z工法に使用される断熱材

木造住宅の壁内部でカビが発生した
グラスウール